有名な二品種の、親にあたる。

ロワール地方、シノン近郊のぶどう畑写真:Phillip Capper / CC BY 2.0(トリミング)
ぶどうを知る。 · GRAPE 11

代表産地 ロワール(シノン)

有名な二品種の、
親にあたる。

カベルネ・フランという、ぶどうの話。

フランス・ロワール地方、シノン近郊のぶどう畑(2005年2月)。この品種の代表産地の風景で、記録した一本がこの畑で造られたことを示すものではありません。
GRAPE / PLACE / GLASS

カベルネ・ソーヴィニヨンと
メルローの、共通の親。

ブレンドの一員として知られる品種を、
主役として見てみます。
01どんな品種か

子の名前のほうが、
よく知られている。

カベルネ・フランは、フランス原産の黒ぶどうとしてVIVCに登録されています。この品種自身の親の組み合わせは、VIVCには登録されていません。

いっぽうで、子の側ははっきりしています。カベルネ・ソーヴィニヨンはカベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランの子であることが1997年の研究で示され、メルローもカベルネ・フランを片親に持つことがVIVCに確認済みとして登録されています。

VIVCの品種データを見る(CABERNET FRANC) ↗
旅のメモ

子の名前が有名になっても、
親はいまも畑にいる。

02代表的な産地

ロワール川沿いと、
ボルドーで。

代表的な産地として知られるのは、フランス・ロワール地方のシノン周辺や、ボルドーです。表紙の写真は、シノン近郊のぶどう畑を写したものです。

OIV(国際ブドウ・ワイン機構)が2017年にまとめた資料によると、2015年のフランスでの栽培面積は約3万3千ヘクタールで、フランスのぶどう畑の4.1%を占めていました。

03味わいの傾向

軽やかと、
言われることが多い。

カベルネ・フランは、カベルネ・ソーヴィニヨンと比べて軽やかな赤ワインになりやすい品種として説明されることがあります。青い草を思わせる香りが語られることもあります。

ただし、これは品種の一般的な傾向です。産地も造りも収穫年も違えば、仕上がりは変わります。「カベルネ・フランだから必ず軽い」とは言えません。手元の一本については、ボトルの表示と造り手の説明を確かめるのが確実です。

04造りで変わるところ

単一で出会うか、
ブレンドで出会うか。

ロワールではこの品種を主役にしたワインが知られ、ボルドーではほかの品種と合わせる造りの一員として使われます。同じぶどうでも、どちらで出会うかによって印象は変わります。

ラベルに品種名が書かれていなくても、産地の表示が手がかりになることがあります。単一品種のものとブレンドのものを飲み比べてみるのも、ひとつの方法です。

05 / 次の一杯で

カベルネ・フラン

ラベルを、もう一度見る

次の一杯で、注目すると面白いこと。

2品種カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの親
4.1%フランスのぶどう畑に占める割合(OIV・2015年)

産地はロワールか、ボルドーか、別の国か。単一品種か、ブレンドか。ブレンドなら、カベルネ・フランがどのくらい入っているか。同じ品種でも、そこが違えば印象は変わります。飲んだ感想を記録に残しておくと、次の一本を選ぶときの目印になります。

VIVCの品種データを見る ↗
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