どこにでもある、
と言われるけれど。
意外なところにありました。
ピノと、
忘れられた品種の子。
シャルドネは、ピノと「グーエ・ブラン」という品種のあいだに生まれました。1999年9月、カリフォルニア大学デービス校のジョン・バウアーズとキャロル・メレディスが、この親子関係を学術誌Scienceに報告しています。
グーエ・ブランは、当時のフランスではもう植えられなくなっていた品種でした。研究では、シャルドネのほかガメイやアリゴテなど16の品種が、同じ二つの親から生まれた兄弟にあたることも示されています。
親子関係の研究を読む(UC Davis) ↗同じ名前のぶどうでも、
同じ味とは限らない。
石灰質の丘から、
世界のどこへでも。
代表的な産地として知られるのはフランス・ブルゴーニュです。表紙の写真は、その北端にあるシャブリの町と畑を写したものです。
今では世界各地で栽培されています。冷涼な土地と温暖な土地、そのどちらでも育つことが、この品種が各地に広がった理由のひとつとして語られます。産地の表示は、その違いを想像する手がかりになります。
語られる幅の、
広さについて。
シャルドネは、産地や造りによって仕上がりの幅がとても広い品種として説明されます。同じ名前でも、まったく違う印象の一本に出会うことがあります。
つまり「シャルドネだからこういう味」とは言いにくい品種です。これは一般的な傾向の話であって、手元の一本については、ボトルの表示と造り手の説明を確かめるのがいちばん確かです。
樽を使うか、
使わないか。
木樽で発酵・熟成させるか、ステンレスタンクで仕上げるか。この選択が、同じシャルドネの印象を大きく変えると言われます。
造り手のページやラベルの裏に、樽の有無が書かれていることがあります。飲みくらべるときは、そこを先に見ておくと違いをたどりやすくなります。
シャルドネ
ラベルを、もう一度見る
次の一杯で、注目すると面白いこと。
産地はどこか。樽の記載はあるか。冷涼な土地か、温暖な土地か。同じシャルドネでも、そこが違えば印象は変わります。飲んだ感想を記録に残しておくと、次の一本を選ぶときの目印になります。
研究の原著を見る(Science) ↗