川の谷あいに、畑がひろがる。

レイヨン川の谷。なだらかな斜面に畑と林が重なる写真:Touriste / パブリックドメイン(作者による権利放棄)(トリミング)
ぶどうを知る。 · GRAPE 10

代表産地 ロワール

川の谷あいに、
畑がひろがる。

シュナン・ブランという、ぶどうの話。

フランス・ロワール地方、レイヨン川の谷の風景(ショードフォン=シュル=レイヨン付近)。この品種の代表産地の風景で、記録した一本がこの畑で造られたことを示すものではありません。
GRAPE / PLACE / GLASS

辛口も甘口も、
泡もつくる。

ひとつの品種で、これだけ幅がある。
そんなぶどうの話です。
01どんな品種か

サヴァニャンの、
子どもにあたる。

シュナン・ブランの親の片方は「サヴァニャン」(トラミネールと同じ品種)です。VIVCにこの親子関係が遺伝マーカーで確認済みとして登録されており、もう片方の親は不明とされています。原産国はフランス、果皮の色は白です。

親が同じでも、生まれた品種の性質は大きく変わります。名前の似ていない品種どうしが、たどってみると近い間柄だった、ということが起こります。

VIVCの品種データを見る(CHENIN BLANC) ↗
旅のメモ

ひとつの品種に、
いくつもの仕立て。

02代表的な産地

ロワール川と、
その支流沿いに。

代表的な産地として知られるのは、フランス・ロワール地方です。表紙の写真は、ロワール川の支流であるレイヨン川の谷を写したものです。

南アフリカなどでも広く栽培されています。同じ品種でも、涼しい土地と暖かい土地では育ち方が変わります。ラベルの産地表示は、その違いを想像する手がかりです。

03味わいの傾向

ひとことでは、
言いにくい品種。

シュナン・ブランは、酸がしっかり残りやすい品種として説明されます。その酸を生かして、辛口にも甘口にも、また泡のあるワインにも仕上げられます。

つまり「シュナン・ブランだからこういう味」とは言いにくい品種です。これは一般的な傾向の話であって、手元の一本については、ボトルの表示と造り手の説明を確かめるのがいちばん確かです。

04造りで変わるところ

同じ畑から、
三つの姿へ。

同じ畑のぶどうから、辛口の白も、甘口の白も、スパークリングもつくられることがあります。どこまで糖を残すか、泡を入れるか。その選択で、届く姿はまったく変わります。

ラベルに「sec(辛口)」「demi-sec」「moelleux」といった言葉が書かれていることがあります。開ける前にそこを見ておくと、予想が立てやすくなります。

05 / 次の一杯で

シュナン・ブラン

ラベルを、もう一度見る

次の一杯で、注目すると面白いこと。

サヴァニャン×?片方の親は不明
辛口〜甘口同じ品種で仕上がりの幅が広い

辛口か甘口か、泡はあるか。産地はロワールか、別の国か。同じシュナン・ブランでも、そこが違えばまったく違う一本になります。飲んだ感想を記録に残しておくと、次の一本を選ぶときの目印になります。

VIVCの品種データを見る ↗
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