バラ色の粒と、香辛料の名前。

色づいた粒のゲヴュルツトラミネールの房写真:Marylou Jean(撮影)、Alchemica、Diderot1 / CC BY-SA 3.0(トリミング)
ぶどうを知る。 · GRAPE 19

代表産地 アルザス

バラ色の粒と、
香辛料の名前。

ゲヴュルツトラミネールという、ぶどうの話。

フランス・アルザス地方のゲヴュルツトラミネールの房(2008年)。この品種のぶどうの写真で、記録した一本がこの畑で造られたことを示すものではありません。
GRAPE / PLACE / GLASS

「ゲヴュルツ」は、
ドイツ語で香辛料。

名前にまで香りを背負った、
白ワイン用のぶどうです。
01どんな品種か

サヴァニャン・ローズの、
変わり種。

ゲヴュルツトラミネールは、「サヴァニャン・ローズ」の突然変異として生まれた品種です。VIVCには、この由来が遺伝マーカーで確認済みとして登録されています。果皮の色は「ローズ」、原産国はドイツとされています。

「ローター・トラミナー」や「トラミネール・アロマティコ」なども、同じ品種の別名として扱われています。

VIVCの品種データを見る(GEWUERZTRAMINER) ↗
旅のメモ

果皮の色の違いから、
香りの品種が生まれた。

02代表的な産地

品種名を、
ラベルに大きく書く土地。

代表的な産地として知られるのは、フランスのアルザス地方です。表紙の写真は、アルザスで撮影されたゲヴュルツトラミネールの房です。

アルザスのワインは、品種名をラベルに表示するものが多く、この品種にも出会いやすい産地です。ドイツ語圏をはじめ、ほかの国でも栽培されています。

03味わいの傾向

ライチやバラに、
たとえられる香り。

ゲヴュルツトラミネールは、香りの華やかな白ワインになりやすい品種として説明されることがよくあります。その香りは、ライチやバラにたとえられることがあります。

ただし、これは品種の一般的な傾向です。産地も造りも収穫年も違えば、仕上がりは変わります。「この品種だから必ずこの香り」とは言えません。手元の一本については、ボトルの表示と造り手の説明を確かめるのが確実です。

04造りで変わるところ

辛口か、
甘口か。

同じ品種でも、糖分をどこまで残すかで、辛口にも甘口にも仕上げられます。遅く摘んだぶどうで甘口に造られることもあります。

ラベルに辛口・甘口の表示があるか、裏ラベルの説明も見ておくと、開ける前の予想が立てやすくなります。

05 / 次の一杯で

ゲヴュルツトラミネール

ラベルを、もう一度見る

次の一杯で、注目すると面白いこと。

ローズVIVCに登録された果皮の色
サヴァニャン・ローズの変異VIVCに登録された由来

辛口か、甘口か。産地はアルザスか、別の土地か。香りをどう感じたか。同じゲヴュルツトラミネールでも、そこが違えば印象は変わります。飲んだ感想を記録に残しておくと、次の一本を選ぶときの目印になります。

VIVCの品種データを見る ↗
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