海をこえて、この地に残った。

山梨の甲州種のぶどう畑。棚いっぱいに葉が広がる写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0(トリミング)
ぶどうを知る。 · GRAPE 02

代表産地 山梨

海をこえて、
この地に残った。

甲州という、日本のぶどうの話。

山梨県内の甲州種のぶどう畑。この品種の代表産地の風景で、記録した一本がこの畑で造られたことを示すものではありません。
GRAPE / PLACE / GLASS

どこから来て、
なぜここに残ったのか。

日本のラベルでよく見かける品種を、
そのルーツからたどってみます。
01どんな品種か

中国を経由して、
伝わってきた。

甲州は、日本で古くから栽培されてきた白ワイン用のぶどうです。2013年11月8日、酒類総合研究所は「『甲州』ブドウのルーツを解明-DNA解析から、中国を経由して伝えられたことを証明-」と題する研究発表を行いました。

日本へどう伝わったかについては、古くからいくつもの言い伝えが残っています。ひとつに決められるものではなく、諸説あるものとして受けとめておくのがよさそうです。

2010年には、ワイン用ぶどう品種としてOIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)への登録が承認されています。

ルーツの研究発表を読む(酒類総合研究所) ↗
旅のメモ

日本のぶどうにも、
長い道のりがある。

02代表的な産地

扇状地の畑に、
いまも実る。

主な産地は山梨県です。甲州市勝沼町のように扇状地や山麓の斜面に畑が広がる土地では、砂礫質の水はけのよい土壌、長い日照、大きな寒暖差がぶどう栽培に向くと甲州市が紹介しています。

同じ甲州でも、畑の標高や仕立て方、収穫の時期は造り手ごとに違います。産地の表示とあわせて、造り手の名前も覚えておくと手がかりが増えます。

甲州市のぶどうの紹介を読む ↗
甲州種のぶどうの房。薄い紫がかった粒が連なる写真:Aw1805 / CC BY-SA 4.0(トリミング)
甲州種のぶどう。特定の造り手の畑を示すものではありません。
03味わいの傾向

穏やかと言われる、
その先へ。

甲州は、穏やかで食事に合わせやすい白ワインになる品種として紹介されることが多いぶどうです。

ただし、これは品種の一般的な傾向です。造り方も収穫年も違えば、仕上がりは変わります。「甲州だから必ずこの味」とは言えません。手元の一本については、ボトルの表示と造り手の説明を確かめるのがいちばんです。

04造りで変わるところ

同じぶどうでも、
造りが違えば。

ステンレスタンクで発酵・貯蔵するか、澱と一緒に置くか、樽を使うか、果皮と一緒に漬け込むか。造り方によって、同じ甲州でも届く姿は変わります。

たとえばグレイス甲州 2024 の公式紹介では、産地は山梨県勝沼町、ステンレスタンク醗酵・貯蔵と書かれています。ラベルや造り手のページには、こうした造りの手がかりが載っていることがあります。

05 / 次の一杯で

甲州

ラベルを、もう一度見る

次の一杯で、注目すると面白いこと。

2010年OIVへの品種登録が承認
2013年ルーツのDNA解析を発表

産地はどこか。造りについて何か書かれているか。樽の記載はあるか。同じ甲州でも、そこが違えば印象は変わります。飲んだ感想を記録に残しておくと、次の一本を選ぶときの目印になります。

甲州のOIV登録について読む(山梨県) ↗
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