フランス生まれ、
アルゼンチン育ち。
いちばん広く植えられている品種です。
メルローと、
片親を共有する。
マルベックは、VIVCでは「コット」の名で、フランス原産の黒ぶどうとして登録されています。親は「マグドレーヌ・ノワール・デ・シャラント」と「プリュヌラール」で、遺伝マーカーで確認済みとされています。
マグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントは、メルローの親でもあります。マルベックとメルローは、片親を共有する間柄です。フランスの産地名でもある「カオール」は、VIVCでは別名のひとつとして挙げられています。
VIVCの品種データを見る(COT) ↗海を渡った品種が、
新しい土地の顔になる。
15年で、
面積がほぼ倍に。
OIVが2017年にまとめた資料によると、2015年のアルゼンチンで最も広く栽培されていた品種がマルベック(コット)で、約4万ヘクタール。国内のぶどう畑の17.8%を占め、15年で面積がほぼ倍になったとされています。
代表的な産地として知られるのは、アルゼンチンのメンドーサと、フランス南西部のカオールです。表紙の写真は、メンドーサ州ウコ・ヴァレーの、アンデス山脈を背にした畑です。
色が濃い、
と言われる。
マルベックは、色の濃い赤ワインになりやすい品種として説明されることがよくあります。
ただし、これは品種の一般的な傾向です。産地も造りも収穫年も違えば、仕上がりは変わります。「マルベックだから必ず濃い」とは言えません。手元の一本については、ボトルの表示と造り手の説明を確かめるのが確実です。
国が変われば、
同じ品種も別の顔。
アンデス山脈のふもとの産地として知られるメンドーサと、フランスのカオールでは、気候も造り手の考え方も異なります。同じ品種でも、どちらの国のものかで印象は変わります。
ラベルの国名と産地名を見ておくと、同じマルベックの違う顔をたどりやすくなります。
マルベック
ラベルを、もう一度見る
次の一杯で、注目すると面白いこと。
国はアルゼンチンか、フランスか、別の国か。産地名は何か。単一品種か、ブレンドか。同じマルベックでも、そこが違えば印象は変わります。飲んだ感想を記録に残しておくと、次の一本を選ぶときの目印になります。
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