早く芽吹いて、早く熟す。

色づいた葉が並ぶ、秋のリオハ・アラベサのぶどう畑写真:Basotxerri / CC BY-SA 4.0(トリミング)
ぶどうを知る。 · GRAPE 14

代表産地 リオハ

早く芽吹いて、
早く熟す。

テンプラニーリョという、ぶどうの話。

スペイン・バスク州リオハ・アラベサ、エルビジャル近くのぶどう畑(2017年10月)。この品種の代表産地の風景で、記録した一本がこの畑で造られたことを示すものではありません。
GRAPE / PLACE / GLASS

世界で5番目に、
広く植えられた品種。

その面積の9割近くが、
スペインにあります。
01どんな品種か

スペイン生まれの、
ふたつの品種の子。

テンプラニーリョ(VIVCでの正式名はテンプラニーリョ・ティント)の親は、「アルビージョ・マヨール」と「ベネディクト」です。VIVCには、この組み合わせが遺伝マーカーで確認済みとして登録されています。原産国はスペイン、果皮の色は黒です。

ポルトガルの「ティンタ・ロリス」や「アラゴネス」、スペインの「センシベル」「ティント・フィノ」なども、同じ品種の別名として扱われています。土地ごとに、さまざまな名前で呼ばれてきた品種です。

VIVCの品種データを見る(TEMPRANILLO TINTO) ↗
旅のメモ

呼び名は土地ごとに、
ぶどうはひとつ。

02代表的な産地

栽培面積の88%が、
スペインに。

OIVが2017年にまとめた資料によると、テンプラニーリョは2015年に23万1千ヘクタールで栽培され、世界で5番目に広く栽培されている品種でした。17の国にあるとされるものの、その88%はスペインにあります。

代表的な産地として知られるのは、スペインのリオハです。表紙の写真は、その一角のリオハ・アラベサのぶどう畑を写したものです。

03味わいの傾向

果実の風味と、
熟成の香り。

テンプラニーリョは、果実の風味と、木樽で熟成させたときの香りの両方が語られることの多い品種です。

ただし、これは品種の一般的な傾向です。産地も造りも収穫年も違えば、仕上がりは変わります。「テンプラニーリョだから必ず樽の香りがする」とは言えません。手元の一本については、ボトルの表示と造り手の説明を確かめるのが確実です。

04造りで変わるところ

熟成の長さを、
ラベルに書く国。

スペインのワインには、熟成の期間に応じて「クリアンサ」「レセルバ」「グラン・レセルバ」などと表示されるものがあります。同じ品種でも、どれだけ寝かせたかで印象は変わります。

OIVは、テンプラニーリョを芽吹きも熟すのも早い、生育期間の短い品種と説明しています。どの土地で育ったかも、ラベルで確かめておきたいところです。

05 / 次の一杯で

テンプラニーリョ

ラベルを、もう一度見る

次の一杯で、注目すると面白いこと。

23.1万ha世界の栽培面積(OIV・2015年)
88%スペインが占める割合

熟成の表示はあるか。産地はリオハか、スペインのほかの土地か、別の国か。ラベルの品種名は「テンプラニーリョ」か、別の呼び名か。同じ品種でも、そこが違えば印象は変わります。飲んだ感想を記録に残しておくと、次の一本を選ぶときの目印になります。

VIVCの品種データを見る ↗
ほかの記事を読む