アメリカのぶどう、
ではなかった。
アドリア海の対岸でした。
クロアチアの
古い品種だった。
ジンファンデルは長くアメリカを代表する品種として知られてきましたが、そのルーツは別の場所にありました。カリフォルニア大学デービス校のキャロル・メレディスらとザグレブ大学のイヴァン・ペイッチ、エディ・マレティッチの共同研究により、2001年12月のDNA鑑定で、クロアチア・ダルマチア地方の在来品種「ツールイェナク・カシュテランスキ」と同一であることが確認されました。
イタリア・プーリア州で広く栽培されている「プリミティーヴォ」も、同じ品種です。三つの名前が、ひとつのぶどうを指しています。
ルーツの研究を読む(UC Davis) ↗ひとつのぶどうに、
三つの土地の名前。
百年を超える木が、
まだ実をつける。
代表的な産地として知られるのはカリフォルニアです。表紙の写真は、ロダイの畑に残る1941年植えの古木を写したものです。
この土地には、さらに古い樹齢の区画も残っています。同じ品種でも、若木の畑と百年を超える古木の畑では、扱われ方も呼ばれ方も変わります。ラベルに「オールドヴァイン」と書かれていることがあるのは、そのためです。
濃いと言われる、
その前に。
ジンファンデルは、果実味のしっかりした赤ワインになりやすい品種として説明されることがよくあります。同じ房の中で熟し方がそろいにくい品種としても語られます。
ただし、これは一般的な傾向です。プリミティーヴォとして造られたものと、カリフォルニアのジンファンデルでは、造りも土地も違います。手元の一本については、ボトルの表示と造り手の説明を確かめるのがいちばんです。
名前が違えば、
造りも違う。
同じ品種でも、産地が変われば栽培も醸造も変わります。ロゼとして仕上げられることもあれば、しっかりと色を出した赤になることもあります。
ラベルの品種名が「ジンファンデル」か「プリミティーヴォ」か。産地はどこか。そこを見ておくと、同じぶどうの違う顔をたどることができます。
ジンファンデル
ラベルを、もう一度見る
次の一杯で、注目すると面白いこと。
品種名はどの表記か。産地はカリフォルニアか、イタリアか。樹齢の記載はあるか。同じぶどうでも、そこが違えば印象は変わります。飲んだ感想を記録に残しておくと、次の一本を選ぶときの目印になります。
ジンファンデルについて読む(UC Davis FPS) ↗